連載コラムシネマセラピー

私達の身近にある映画、ドラマ、CMなどの映像作品(シネマ)のご紹介を通して、コミュニケーション(心理学)メンタルヘルス(精神医学)婚活(恋愛心理学)を見つめ直し、心の癒し(セラピー)をご提供します。

【3ページ目】2019年11月号 ドラマ「3年B組金八先生」【前編】-令和の金八先生になるには? 子どもにも大人にも使える!【叱るスキル】

a. 決めさせる-納得
1つ目は、決めさせることです。これは、正解を相手に命令・指示をすることではないです。命令・指示は、先ほどの「教える」ことです。「決めさせる」とは、あくまで解決案として相手に提案して、相手に採用するかを決定させるプロセスを踏んで、納得してもらうことです。例えば、「○○するのはどう?」のような提案や、「○○すればうまく行くんじゃない? どうだろう?」のように安心させる言い回しもあります(保証)。幼児の子どもなら、「お友達のもの盗るの、良いこと?悪いこと?」とあえて問うことです。そして、「悪いこと」と答えたら、「なんで?」と尋ね、理由付けさせることです。「○○くんは、お友達を叩いたね。逆に、○○くんが叩かれると、どう思う?」

このように、納得させることによって、自分で考えて行動することを促すことができます。逆に言えば、強制された場合は納得していないので、受け身になり、怒られない最低限のことしかやらなくなり、形だけになってしまいがちになります。

b. 選ばせる-民主主義
2つ目は、選ばせることです。これは、先ほどのようにやるかやらないか、良いか悪かという単純な場合ではなく、行動の程度に選択肢がある場合、それぞれのメリットとデメリットを相手に検討させて、譲歩するプロセスを踏んでもらうことです。例えば、思春期の子どもなら、「勉強か部活か?」、「ゲームする時間はどれくらいか?」などの意見の違いが出てきた場合です。「部活(またはゲーム)には、○○の良さ(メリット)はあるけど、△△(デメリット)の心配がある。どう思う?」「バランスをどうする?」「うまく行かなかった時は?」「時間を守れなかった時のペナルティは?」などの細かい項目の選択肢を提示し、選んでもらいます。

このような民主主義によって、自分で考えて行動することを促すことができます。

c. 説明させる-コーチング
3つ目は、説明させることです。これは、問題点の状況から解決策の内容までの全てを説明してもらうような働きかけです。例えば、「何が起きたの?」から始まり、「どう思う?」「なぜだと思う?」「じゃあ、どうすればいい?」などの質問しか基本的にしないことです。もし相手の言った解決策がずれていたら、「それは実現可能?」「本当にあなたが望んでいること?」「そうすることで、最終的にどうなりたい?」と掘り下げます。これは、コーチングに通じるやり方です。

このようなコーチングによって、自分で考えて行動することを促すことができます。

ちなみに、リストカットをする子が「やったらすっきりする」と答えた時、令和の金八先生なら、どう言うでしょうか?

「すっきりする他の方法は何だろう?」

令和の金八先生なら誰を叱る?

叱るために必要な基本要素を3つにまとめました。ただし、相手によっては、同じように叱っても、無効になったり逆効果になることがあります。

ここから、相手の年齢と性格によって場合分けをして、叱るための基本要素のバランスや叱り方のバリエーションを見極めてみましょう。

後編に続く »

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